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赤い鳥逃げた



みなさん、ごぶさたしてます。あっという間に秋ですね。今が一番過ごしやすい季節です。
最近、ふと若いころ聞いた音楽が、浮かぶことが多くなました。年のせいかな。
中森明菜は去年紅白で久々に姿を見せてくれてうれしかったです。レコード大賞を二年連続で取ってまさに絶頂にあったころの歌です。

ミ・アモーレという曲が二曲目のレコード大賞受賞曲です。この曲の最初は、歌詞が違っていました。
地味な内省的な歌詞なので書き換えられました。歌詞の変更を知った作曲した松岡直也によってそれに合わせて曲のアレンジも派手目に変えられました。インパクトがある歌詞に仕上がったのがミ・アモーレです。しかし私はこちらの方が好きです。

そのボツになりかけた歌を後で発売したのが、「赤い鳥逃げた」という曲です。内省的な歌詞の内容が地味だというので、ミアモーレに書き直されたのです。曲もロングバージョンでラテン色を強く出して発売されました。シングルバージョンの方は前奏が長く、久しぶりに聞いたら、歌が入ってないのかなと思いました。歌詞を変えた同じ曲を2つ出すことと、前奏が特別に長いことと、当時は斬新でした。
この曲もヒットチャートで一位になり、中森明菜はアイドル全盛時代の80年代においてまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの頃です。

この曲の作曲者、松岡直也さんをご存知でしょうか。去年お亡くなりになられたそうで、知りませんでした。残念です。 80年代のジャズブームで、よく野外ジャズフェスティバルに行って生で演奏を聴きました。ラテンのリズムを取り入れた、かつ親しみやすいポップな音楽を提供してくれました。ヒゲのダンディな温厚そうな方で情熱的で軽快なピアノ演奏をされてました。
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青い三角定規の「太陽がくれた季節」の編曲者でもありました。

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中森明菜がこの赤い鳥逃げたをテレビで歌ったのは1回限りです。ベストテン番組ではミ・アモーレしか歌ってないのですが、30年経っても心に残っているのは、それだけ歌詞の内容や、松岡直也グループの演奏などが、完成度が高かったからです。

歌い始めは、小さい声でささやくように歌い、曲のサビの部分では、声量を出して歌に表情をだしています。明菜ちゃんの多く歌の最初は、音声が調子悪いのかといつも勘違いしてしまいます。そうじゃなく楽曲の中に自分の世界を作っているのです。
試しに、サビの部分は、歌ってみると、声量がいる曲で、なかなか歌いこなすのは大変です。音域が広く難易度の高い曲です。

中森明菜はこの映像のときは、二十歳そこそこです。大人びた落ち着いた表情、曲の世界を作って歌っているのは、ただのアイドルではありませんね。
by ekiseicherries | 2015-11-08 08:19 | 芸能


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